夏目漱石 『彼岸過迄』 その声が確かに先刻電話口で聞いたのに違ないので、敬太郎は彼の後姿を見送りながら厭な奴だと思った。 すると彼は名刺を持ったまままた現われた。 そうして「御気の毒ですが、ただいま来客中ですからまたどうぞ」と云って、敬太郎の前に突立っていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア