わが過去に於てマリ子の片鱗だにあらば、なお救いのあろうものをと思った。
マリ子とその家族は土間の宿直室へ戻って住んだ。
病人の弟だけは手製の寝台にふとんをしいてねているが、マリ子とその母は押入にねているとも云われ、土間に藁をしいてもぐりこんでいるとも云われ、諸説紛々であった。
わが過去に於てマリ子の片鱗だにあらば、なお救いのあろうものをと思った。
マリ子とその家族は土間の宿直室へ戻って住んだ。
病人の弟だけは手製の寝台にふとんをしいてねているが、マリ子とその母は押入にねているとも云われ、土間に藁をしいてもぐりこんでいるとも云われ、諸説紛々であった。