松夫のような内気な人間は、物を乞うことが少い代りに甚だ人の悪い観察をしているものなのだ。
彼女が政治に凝らないのは世のため人のため大助かりだなぞと考えた。
ロイド眼鏡と小ジワと読書と冥想と人間観察の代りに、彼女がカバンをかかえて東奔西走し、あの街角この広場で絶叫する様を想像したのである。
松夫のような内気な人間は、物を乞うことが少い代りに甚だ人の悪い観察をしているものなのだ。
彼女が政治に凝らないのは世のため人のため大助かりだなぞと考えた。
ロイド眼鏡と小ジワと読書と冥想と人間観察の代りに、彼女がカバンをかかえて東奔西走し、あの街角この広場で絶叫する様を想像したのである。