一人仕事だから入鹿なみの巨石を使うわけにいかないが、仕事はタンネンにやった。
石ダタミも石の壁も三重四重に張ってセメントをつめ、天井石も落ちないように応分の工夫をこらした。
石細工だけで四年もかかって、五年目から山の製造にかかったが、そのころ米ソの関係も険悪の度を加え日本の諸方に米軍基地の急造が目立つようになったので、さては水爆よけの防空濠を造っているに相違ないと部落の人々は考えた。
一人仕事だから入鹿なみの巨石を使うわけにいかないが、仕事はタンネンにやった。
石ダタミも石の壁も三重四重に張ってセメントをつめ、天井石も落ちないように応分の工夫をこらした。
石細工だけで四年もかかって、五年目から山の製造にかかったが、そのころ米ソの関係も険悪の度を加え日本の諸方に米軍基地の急造が目立つようになったので、さては水爆よけの防空濠を造っているに相違ないと部落の人々は考えた。