坂口安吾 『狼園』 私は屡々形式的な返事さへ出し惜しみをする傾きがある。 自分乍ら毒々しいと思ふほど、苦りきつた顔もしがちだ。 按ずるに答への義務があると思へばこその話で、路傍の人に対してなら、厭な顔もみせない代りに、返事もしないで通りすぎてしまへばいいのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア