坂口安吾 『狼園』 私は時間に遅れなかつたが、然し秋子は已にぼんやりと私の姿を待つてゐた。 秋子の全身が色蒼ざめた感じであつた。 私を迎へたその切なげな無表情が、物音けたたましい停車場全体を寒いものに思はせたほどだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア