坂口安吾 『狼園』 私は例によつて例の通り見知らぬ居酒屋の暖簾をふいとくぐり、酔うては色餓鬼のやうに遊里をうろついて一夜を明した。 私は酒の酔ひもかりて、こんなことを考へてゐたのだ。 ――あの太々しい親父の奴が、弱つたやうな様子はしても、どうして弱つてゐるものか! 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア