混乱、自失、耳鳴、無言、無表情、化石の暫時の時間の後、私は書斎へはいり、この状態を沈めるために異常な長い放心を持続しなければならなかつた。
なんのために来たのだらう……と、わけもなくただ無意識に訝つてみるそのあとで、しまつた!
と私は急に理由もなく叫びだしてゐるのであつたが、その状態のこまかな描写は私にも無論のこと、恐らく読者にも無用であらうと思はれる。
混乱、自失、耳鳴、無言、無表情、化石の暫時の時間の後、私は書斎へはいり、この状態を沈めるために異常な長い放心を持続しなければならなかつた。
なんのために来たのだらう……と、わけもなくただ無意識に訝つてみるそのあとで、しまつた!
と私は急に理由もなく叫びだしてゐるのであつたが、その状態のこまかな描写は私にも無論のこと、恐らく読者にも無用であらうと思はれる。