私達は通りへでた。
私は木曾野に冷笑されてゐるやうに自らの立場を考へてみなければならないのかと思ひつかずにゐられなかつた。
然し木曾野にそんな素振りはないばかりか、自らの言葉に対して気おくれとかうしろめたさを微塵も感じぬ颯爽とした清潔さが、恰も初々しい処女のやうに私の印象に残るのであつた。
私達は通りへでた。
私は木曾野に冷笑されてゐるやうに自らの立場を考へてみなければならないのかと思ひつかずにゐられなかつた。
然し木曾野にそんな素振りはないばかりか、自らの言葉に対して気おくれとかうしろめたさを微塵も感じぬ颯爽とした清潔さが、恰も初々しい処女のやうに私の印象に残るのであつた。