坂口安吾 『狼園』 その母親は忽ち少女を抱きかかえて階下へ降りた。 私達がただ茫然としてゐるうちに、一時の気まぐれから目論まれた無邪気な訪問は、拭き消しがたい陰鬱な汚点を残して、すでに終りをつげてゐたのであつた。 私達はいつたん長平の部屋へひきあげた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア