坂口安吾 『雨宮紅庵』 新らしい下宿を訪ねてみると、谷底のやうな窪地の恐ろしく汚い家の二階だつた。 階下には軍隊手袋を内職にしてゐる婆さんが脇目もふらずに仕事をしてゐた。 その連合は郵便局の集金人で、ほかに家族はないさうだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア