「あの箆棒の田口に、一つ取柄があると云えば云われるのだが、あの男はね、いくら悪戯をしても、その悪戯をされた当人が、もう少しで恥を掻きそうな際どい時になると、ぴたりととめてしまうか、または自分がその場へ出て来て、当人の体面にかかわらない内に綺麗に始末をつける。
そこへ行くと箆棒には違ないが感心なところがあります。
つまりやりかたは悪辣でも、結末には妙に温かい情の籠った人間らしい点を見せて来るんです。
「あの箆棒の田口に、一つ取柄があると云えば云われるのだが、あの男はね、いくら悪戯をしても、その悪戯をされた当人が、もう少しで恥を掻きそうな際どい時になると、ぴたりととめてしまうか、または自分がその場へ出て来て、当人の体面にかかわらない内に綺麗に始末をつける。
そこへ行くと箆棒には違ないが感心なところがあります。
つまりやりかたは悪辣でも、結末には妙に温かい情の籠った人間らしい点を見せて来るんです。