その時はじめて牧野さんに会つたわけだが、当時彼は大森山王に一戸を構へ、丁度春陽堂から「文科」の発刊される時で、私は初対面の日「文科」に長篇を連載するやう慫慂を受け、いろいろ激励を受けた。
私が文学の先輩に会つた最初の日である。
私の知る限りでは文科時代が牧野さんの一番飲み歩いた時代で、私達のほかに河上徹太郎・中島健蔵・佐藤正彰・三好達治そのほか嘉村礒多が時々加はり一言も喋らず隅に坐つてゐたりした。
その時はじめて牧野さんに会つたわけだが、当時彼は大森山王に一戸を構へ、丁度春陽堂から「文科」の発刊される時で、私は初対面の日「文科」に長篇を連載するやう慫慂を受け、いろいろ激励を受けた。
私が文学の先輩に会つた最初の日である。
私の知る限りでは文科時代が牧野さんの一番飲み歩いた時代で、私達のほかに河上徹太郎・中島健蔵・佐藤正彰・三好達治そのほか嘉村礒多が時々加はり一言も喋らず隅に坐つてゐたりした。