坂口安吾 『母を殺した少年』 手の湯気のつく皮のの表紙の大型の洋書であつた。 一冊づつめくつてみると、髯のある品格の高い一人の異人が木立の深い風景め中で銃身の長いピストルを空へ向けて構えてゐた。 別の頁に、襞の深いスカートをひいた綺麗な女が椅子にくづれて泣いてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア