半分は餓鬼共の遊び場であり、半分は塵芥棄場でもあるところの異臭芬々たる広場へでると、恰も青空の広さをめがけて突き走るもののやうに熱い涙がこみあげてきたのであつた。
安川夫妻は母の家に寄食してゐた。
正確には兄の家と言ふべきであるが、兄は死に、嫂も死に、三人の子供のみが残された家では、母が金をまもつてゐた。
半分は餓鬼共の遊び場であり、半分は塵芥棄場でもあるところの異臭芬々たる広場へでると、恰も青空の広さをめがけて突き走るもののやうに熱い涙がこみあげてきたのであつた。
安川夫妻は母の家に寄食してゐた。
正確には兄の家と言ふべきであるが、兄は死に、嫂も死に、三人の子供のみが残された家では、母が金をまもつてゐた。