坂口安吾 『老嫗面』 おたきは松江をきらつてゐたので、松江はおたきを憎んでゐた。 安川は松江の立場が可哀さうだと思つたので、自分も忽ちおたき婆あとよぶのであつた。 安川と松江がまがりなりにも一戸を構へてゐた時のこと、窮迫のさなかに折悪しく安川は盲腸炎にかかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア