坂口安吾 『老嫗面』 おたき婆あは兄の子供にのこされた多少の貯財のほかに、それより多額の臍繰りをたくはへてゐた。 おたきは老眼鏡をかけて新聞を読んでゐた。 松江の話の最中も、話の終つた後も、同じやうに眼に新聞を寄せつけて口をへの字に結んでゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア