坂口安吾 『老嫗面』 顔の血の気も消えうせて、舌ざはりまで言葉が砂であるやうに空虚になる。 十年ぶりに会つた子供は、そこで一語も答へずに、ぷいと立つて庭を眺めに行くのであつた。 そんな冷酷な仕打ちを受けてもおたきの顔色は動かなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア