坂口安吾 『老嫗面』 遠山の住む汚い下宿は土足で階段を登るのだつた。 その階段はどんなにソッと歩いても、気の遠くなる思ひがするほど金属質のたまらぬ音がひびくのである。 その跫音のうるささが、松江に一生忘れることのできないやうな怖い思ひを感じさせた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア