それをすかさず利用して、鬼の首でもとつたやうに、事実無根であることを図に乗りすぎたと思はれるほど得々と、あまりいい気に言ひきつてゐる自分の姿が滑稽にすら見えるのだつた。
そのうちに連日連夜の同じ答がうるさくなつて、まるで鼻唄をうなるやうに答へる習慣になつてゐたが、彼の心の張り方も同じ惰性でもはや鼻唄のたぐひであつた。
鼻唄がむしろ彼の本性を教へてくれたのであつた。
それをすかさず利用して、鬼の首でもとつたやうに、事実無根であることを図に乗りすぎたと思はれるほど得々と、あまりいい気に言ひきつてゐる自分の姿が滑稽にすら見えるのだつた。
そのうちに連日連夜の同じ答がうるさくなつて、まるで鼻唄をうなるやうに答へる習慣になつてゐたが、彼の心の張り方も同じ惰性でもはや鼻唄のたぐひであつた。
鼻唄がむしろ彼の本性を教へてくれたのであつた。