そのどたんばへ行きついても自分は悔いることがなく、痴呆のやうにてんで平気でゐられるやうな、ひどく暢気な気持がしたのだ。
そんな気持をとりとめもなく捏ねまはしてゐる一方に、彼はまつたく違つたことを、ぼんやり思ひあててゐた。
あたかも奴隷の敵愾心でもあるかのやうに、タツノの痩せた肉体が彼の劣情の対象となり、その醜悪な新鮮さを夢の心持で追ひまはすのが、小春日和のそぞろ歩きを思はすやうなひどくけだるい快感を与へた。
そのどたんばへ行きついても自分は悔いることがなく、痴呆のやうにてんで平気でゐられるやうな、ひどく暢気な気持がしたのだ。
そんな気持をとりとめもなく捏ねまはしてゐる一方に、彼はまつたく違つたことを、ぼんやり思ひあててゐた。
あたかも奴隷の敵愾心でもあるかのやうに、タツノの痩せた肉体が彼の劣情の対象となり、その醜悪な新鮮さを夢の心持で追ひまはすのが、小春日和のそぞろ歩きを思はすやうなひどくけだるい快感を与へた。