私は日本の怪談がきらひだ。
日本の怪談は世の諸々の怪談中でも王座をしめる凄味があるとの定評であるが、本能的な素朴な恐怖を刺戟する原始的な文学興味は余りに思想の低いもので、高い文学になり得る筈はないのだ。
怪談の凄味は自慢の種になるよりも、その国の文化生活の低さを物語る恥のひとつと思つてよからう。
私は日本の怪談がきらひだ。
日本の怪談は世の諸々の怪談中でも王座をしめる凄味があるとの定評であるが、本能的な素朴な恐怖を刺戟する原始的な文学興味は余りに思想の低いもので、高い文学になり得る筈はないのだ。
怪談の凄味は自慢の種になるよりも、その国の文化生活の低さを物語る恥のひとつと思つてよからう。