これはいはゞ北と南の相違をのべてゐるのであるが、見方によれば、明暗の差はあれ、愁ひの切なさ、感傷の深さ、郷愁の悲しさ烈しさは一脈通じてゐるといへる。
私は佐藤春夫や井伏鱒二の郷愁に深い共感を覚えがちだが彼等の故郷も郷愁もおよそ私のそれと違つた明るく暖かい南方色にみちてゐる。
然し又、私の作品を愛し、特にその郷愁的色調を愛す人々の最も多くに南国人を見出すといふ事実を附け加へたい。
これはいはゞ北と南の相違をのべてゐるのであるが、見方によれば、明暗の差はあれ、愁ひの切なさ、感傷の深さ、郷愁の悲しさ烈しさは一脈通じてゐるといへる。
私は佐藤春夫や井伏鱒二の郷愁に深い共感を覚えがちだが彼等の故郷も郷愁もおよそ私のそれと違つた明るく暖かい南方色にみちてゐる。
然し又、私の作品を愛し、特にその郷愁的色調を愛す人々の最も多くに南国人を見出すといふ事実を附け加へたい。