夏目漱石 『彼岸過迄』 それから乏しい片鬢を一束割いて、その根元に赤いリボンを括りつけた。 宵子の頭は御供のように平らに丸く開いていた。 彼女は短かい手をやっとその御供の片隅へ乗せて、リボンの端を抑えながら、母のいる所までよたよた歩いて来て、イボンイボンと云った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア