坂口安吾 『南風譜』 友達の家の裏手の丘から、熊野灘が何よりもいい眺めでした。 このあたりは海外へ出稼ぎに行く風習があります。 それゆゑ変哲もない漁村の炉端で、人々は香りの高い珈琲をすすり、時には椰子の実の菓子皿からカリフォルニヤの果物をつまみあげたりするのです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア