新潟に興行のあひだ、毎晩僕を訪ねてきて、頻りに二人だけの時間を持ちたがる風でしたが、その友情は今もつづいてゐるのです。
旅興行でこの町の近くまで来たときは無論ですが、東京の本興行のひまをぬすんで、わざわざ新潟まで、僕を訪ねずにゐられなくなるときが、あるらしいのですね。
あの人は酒の飲めない人ですから、番茶を飲みながら、夜の明ける頃まで、ひとりで喋つているのです」
新潟に興行のあひだ、毎晩僕を訪ねてきて、頻りに二人だけの時間を持ちたがる風でしたが、その友情は今もつづいてゐるのです。
旅興行でこの町の近くまで来たときは無論ですが、東京の本興行のひまをぬすんで、わざわざ新潟まで、僕を訪ねずにゐられなくなるときが、あるらしいのですね。
あの人は酒の飲めない人ですから、番茶を飲みながら、夜の明ける頃まで、ひとりで喋つているのです」