坂口安吾 『吹雪物語』 万策つきたといふ感が、洋々たる大河の流れに彷彿とした緩やかさで、流れぬこともないのである。 文子が気の毒であるよりも、文子を手離す彼の身が、もつと気の毒な筈であつた。 然し文子を手離す不安は、直接殆んど彼の意識を汚さない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア