坂口安吾 『吹雪物語』 妻君の実家は東京にあつた。 野々宮は大谷を停車場へ送つていつたが、己れの当面の問題にも拘らず、離婚の成立に身を入れてもゐなかつたし、期待もいだいてゐなかつた。 せつかく離婚してみても、破綻しかけた由子の愛が取り戻せるとも思へない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア