坂口安吾 『吹雪物語』 憎しみのこめられた眼付自体が、特殊な一匹の生き物だつた。 「なんといふ卑劣な心の人だらう……」怒りに盲ひて、由子は心に叫ばずにゐられなかつた。 すでにその肉体は衰え、むしろ息絶えてゐるのに、憎しみのみが生きてゐるいやらしさだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア