仕事に興を覚えてゐるとも思はなかつたが、ふと気がつくと、己れを忘れて仕事に没頭してゐた自分を、見出すのだつた。
そして二人の伝記の主へ、その親しさを肉体的なものにまで、深かめてゐる自分を知つた。
時々彼がふと手を休めて我にかへると、伝記の主が、彼のうしろに立膝をして、両側の肩の上から首を差しのべ、彼の仕事を読んでゐた。
仕事に興を覚えてゐるとも思はなかつたが、ふと気がつくと、己れを忘れて仕事に没頭してゐた自分を、見出すのだつた。
そして二人の伝記の主へ、その親しさを肉体的なものにまで、深かめてゐる自分を知つた。
時々彼がふと手を休めて我にかへると、伝記の主が、彼のうしろに立膝をして、両側の肩の上から首を差しのべ、彼の仕事を読んでゐた。