坂口安吾 『吹雪物語』 野々宮は語りながら珈琲茶碗へ頻りに砂糖を入れつづけた。 眼は明らかに茶碗の場所を視凝めてゐるにも拘らず、右手は同じ律動をくりかへして、砂糖壺と茶碗の間を往復してゐた。 珈琲はすでに皿にも溢れてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア