坂口安吾 『吹雪物語』 あの人は痩せてゐますが丈の高い人ですから、宿の浴衣が短かすぎて滑稽な形なのですね。 タオルをぶらさげて廊下をとんとん消えてゆく跫音がしてゐたのです。 客のすくない季節のところへ、雪の降る深夜ですから、あたりの物音は死んでゐるのです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア