坂口安吾 『吹雪物語』 堀の向ふに、明治年間の洋風建築の見本のやうな、貧弱な市役所があつたのである。 卓一の記憶の中にその建物は生きてゐるのに、彼が赴任してきたときは、火事に焼けたあとだつた。 その焼跡は広場になつて、うちすてられてゐるのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア