坂口安吾 『吹雪物語』 貿易港は空名で、明治十一年が訪れた時には、一番諦らめの悪い領事さへもはやこの土地を引上げてゐた。 ひところ萌えだした異国文化も影をひそめて、再び因循な厭世港市に還つたのである。 ひとりエスパニヤ軒は、残り、続き、そして栄えた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア