坂口安吾 『吹雪物語』 舞踏室の肱掛椅子に埋もれて、一曲だけはどうにか我慢してゐたが、二曲目の踊りがはじまると、もはや一瞬もゐたたまらない物憂さを堪えることができないのだ。 肱掛椅子にばらばらと四五人の男が散つてゐた。 踊る人々も十組はない閑散さだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア