坂口安吾 『吹雪物語』 野々宮は、そのときはじめて、卓一に直接の怒りをいだいたのだつた。 卓一が舞踏場から消えたことに気付いたときも、酒場に待つてゐることは信じてゐたのだ。 秋風落莫たる野々宮の心に、踊りは葬列の虚しい歩行と同じものにすぎなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア