坂口安吾 『吹雪物語』 舞踏室に坐るに堪えない卓一にむしろ劣らぬ迷惑を感じてゐたのだ。 十回あまり踊つてから休憩したが、それから再び十回あまり踊るだけの思ひやりと礼節を、然し野々宮は忘れなかつた。 やうやく厄を逃れた思ひで酒場へ降りると、卓一はとつくに帰つたあとだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア