坂口安吾 『吹雪物語』 その野々宮が、文子に好感をもたないことが分つてゐたが、不思議に左門はそれが気掛りにならないのだつた。 野々宮の愁ひにみちた笑ひ顔を思ひだすと、心がいくらか温たかくなる気持がした。 野々宮は相変らず二つの伝記に没頭してゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア