坂口安吾 『吹雪物語』 然しもう今となつては、何もかもてんで分かりはしないのだ。 昔を思ひだす手掛りすら忘れはてた茫漠たる混乱だけが自分のものだといふ気がする。 そして卓一のことを思ふと、血まみれの苦悶の姿を示す男を頭に描いてしまふのだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア