坂口安吾 『吹雪物語』 野々宮の少年の夢をつつんでゐる閑かな家は、もうなかつた。 ポプラの木陰は、ところどころ残つてゐたが、切りひらかれた立派な道が縦横に通じ、あたりは一面文化住宅がたちならんでゐた。 そしてもはや本もなく、母もすでに、死んでゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア