橇でものの四五十分も走るうちにはなんなく着いてしまふだらう。
伝記の資料の見残したのがあるからといつて土蔵の中へ這入つてしまへば、彼が何をしてゐやうと誰も見てゐる者はない。
土蔵に用のある人でさへ、仕事の邪魔になるからといふので、野々宮が土蔵に籠つてゐるうちは、出入を差控えるほどなのだ。
橇でものの四五十分も走るうちにはなんなく着いてしまふだらう。
伝記の資料の見残したのがあるからといつて土蔵の中へ這入つてしまへば、彼が何をしてゐやうと誰も見てゐる者はない。
土蔵に用のある人でさへ、仕事の邪魔になるからといふので、野々宮が土蔵に籠つてゐるうちは、出入を差控えるほどなのだ。