今時はさうではないが、子供の頃は風の悲鳴が走るたびに、妖怪を感じて、怖しかつたのだつた。
ちかごろは吹雪の夜でも、めつたに停電することもなくなつてゐる。
吹雪の日、風に追はれて歩くのはさほどでないが、風に逆らつて歩くときには、大の男もさすがに辟易するものである。
今時はさうではないが、子供の頃は風の悲鳴が走るたびに、妖怪を感じて、怖しかつたのだつた。
ちかごろは吹雪の夜でも、めつたに停電することもなくなつてゐる。
吹雪の日、風に追はれて歩くのはさほどでないが、風に逆らつて歩くときには、大の男もさすがに辟易するものである。