そのころは汽車の不通も吹雪といへば附き物だつたが、汽車はどうにか通じても、市内の交通機関がなくて停車場へ行けないことが頻りにあつた。
なにぶん停車場へ行くためには、七町半の万代橋といふやつかいな難所を通らなければならないのである。
北風海風川風がのびのびと腕をのばしてつかみかかつてくるのだから、人間は玩具のやうなものだつた。
そのころは汽車の不通も吹雪といへば附き物だつたが、汽車はどうにか通じても、市内の交通機関がなくて停車場へ行けないことが頻りにあつた。
なにぶん停車場へ行くためには、七町半の万代橋といふやつかいな難所を通らなければならないのである。
北風海風川風がのびのびと腕をのばしてつかみかかつてくるのだから、人間は玩具のやうなものだつた。