坂口安吾 『吹雪物語』 その時間が訪れるまでといふものは、ただわけもなく友達の顔が恋しかつた。 ただお喋りをしてゐるだけで、いくらか不安がまぎれるのだ。 身辺に他人の存在を意識することができるだけでも、とにかく一応二人だけの切迫から解き放された、苦痛のうすらぐ思ひがした。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア