坂口安吾 『吹雪物語』 家庭の暗がりに蠢めくところの一匹の虫になるばかりである。 家庭の最下層部に漂ふところの暗闇にひそみ、貪婪な眼を光らすところの醜悪な餓鬼になつてしまふばかりだ。 然し澄江の毎日の不安は、明確なさういふ姿の指摘できる不安以上のものだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア