坂口安吾 『吹雪物語』 卓一は絶望の如く蒼ざめた不安を感じ、みぢめな嘆きを意識せずにゐられなかつた。 「新京へ行つてはいけない。 そして僕と結婚しやう」――さう叫ぶにも、彼は必死に蒼ざめた己れの心をかりたてて、せつない感動を仮構しなければならないのだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア