坂口安吾 『吹雪物語』 澄江は身なりをととのへながら、然しなほ朦朧と己れを失つてゐるのである。 神のやうに幼い魔女なのであらうか。 澄江の屍体と蒼ざめた唇と放心をまだ眼の中に残しながら、卓一は自分の冷めたさと醜くさに堪えられない思ひがするのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア