坂口安吾 『吹雪物語』 澄江の屍体と蒼ざめた唇と放心をまだ眼の中に残しながら、卓一は自分の冷めたさと醜くさに堪えられない思ひがするのであつた。 「阿呆らしい」――まるで僧侶のやうな! そのやうな己れの醜くさを感じることは、すこしも立派なことではない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア