この少年は小学校へも通はなければ、教会のポプラの杜から一歩踏みだすこともなかつた。
異人池は少年達の遊び場で終日ざわめきが絶えないのに、そのざわめきに誘はれてポプラの杜をふみだすことがつひぞないのだ。
卓一達が遊んでゐると、ポプラの木陰にうづくまつて、葉の隙間からヂッとのぞいてゐることがあつたが、卓一達がそれを認めた瞬間には逸早く落葉をふんで逃げだしてゐた。
この少年は小学校へも通はなければ、教会のポプラの杜から一歩踏みだすこともなかつた。
異人池は少年達の遊び場で終日ざわめきが絶えないのに、そのざわめきに誘はれてポプラの杜をふみだすことがつひぞないのだ。
卓一達が遊んでゐると、ポプラの木陰にうづくまつて、葉の隙間からヂッとのぞいてゐることがあつたが、卓一達がそれを認めた瞬間には逸早く落葉をふんで逃げだしてゐた。