彼の曰く、西洋の入院患者は無聊の折屡々椅子を立ち窓際へでかけて景色を眺めて帰つてくる。
日本人の入院患者は寝たら寝たきり椅子にかけたらかけつぱなしで窓外に青々とした樹木もあり深い蒼穹もあることをとんと知らないかの如く徒らに木像の如く凝念と鬱を凝らしてゐるにすぎない。
そして病気も治りがおそくなるばかりだといふのである。
彼の曰く、西洋の入院患者は無聊の折屡々椅子を立ち窓際へでかけて景色を眺めて帰つてくる。
日本人の入院患者は寝たら寝たきり椅子にかけたらかけつぱなしで窓外に青々とした樹木もあり深い蒼穹もあることをとんと知らないかの如く徒らに木像の如く凝念と鬱を凝らしてゐるにすぎない。
そして病気も治りがおそくなるばかりだといふのである。